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無くならない母体死亡
- 2006/10/17(Tue) -
ネットを繋ぐと「分娩中意識不明」というニュースが目に飛び込んできました。
職業柄、とても気になります。

msn ニュース
Yahoo! ニュース



妊娠中の保健管理がいきとどくようになった現在、「子癇(しかん)発作」は非常に稀になってきました。
一度も経験がない産科医もいるかもしれません。

私は3年前一度だけ経験しました。
ここに書いたのですが、もっと詳しく書いておけばよかったと思いました。

ニュースの記事だけでは詳しいことはわかりませんが、残念でなりません。
当院の場合、子癇発作起こしたら程度にもよりますが即座に帝王切開です!
(分娩後の子癇もありますが。)
地方の病院体制はよくわからないのですが、どうしようもなかったのでしょうか。
妊産婦を預かっている以上、子癇発作の対応ができない、大出血の対応ができないなんていい訳はできないのでは?
めったにないこととはいえ想定できることですから。
運が悪かったではすまされないと思います。

子癇発作もそうですが、弛緩出血による母体死亡もゼロではないです。
そしてそれはいつ何時起こるかわからないことです。

分娩に従事するスタッフは緊急時に備え、医師もナースもいつも万全の体制で対応できるよう心がけないとなりません。
当たり前のことですが、当たり前のことができてないからこういう事故が起こるのだと思います。
他人事ではないのでこれからも心して勤務しなければ!



なお、このニュースに書いてある「妊娠中毒症」という言い方は現在の産科では使われていません。
2005年4月より「妊娠高血圧症候群(pregnancy inducedhypertension:PIH)という名称に変更されました。
こちらを参照してください。

ニュースの記事は誰が書いたかわかりませんが、こういうところからも勉強不足が感じられるのは私だけでしょうか。




こんな事故の話を聞くたび母児共に元気に分娩できたことを感謝せずにいられません。
今日も平和な勤務でありますように。
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コメント
- 残念な事故ですよね・・・ -
18病院が受け入れを拒否はちょっと、、、
奈良県から大阪の吹田までとんでもない距離です。
後遺症が残っても、命だけでも助ける事は出来なかったのかなぁ~。
ホンマに残念ですよね。

病院勤務時代、出産時にくも膜下出血になった患者さんをリハビリした事がありますが、、、
命を賭けて産んだ我が子の成長がなによりも楽しみ!
そう言っていた言葉が印象に残っています・・・。
2006/10/18 00:39  | URL | オオノ #/3WEEAIQ[ 編集] |  ▲ top

-  -
こんばんわ。
現場におられる方だからこその貴重な文章。思わずコメントを寄せてしまいました。
私は娘を出産後、症状が急変して大量出血で一時危険な状態となりました。幸い、今こうして健康でいることに感謝の気持です。ただ当時きちんとした説明がなく、うやむやになって何とも気持の悪い思いをしました。
ニュースの記者の方たちにも、
もっと現状を調べた記事を書いてもらえたらと思います。
2006/10/18 21:35  | URL | 花いかだ #-[ 編集] |  ▲ top

- ■ オオノさん -
この事件(事故?)の反響は大きいようで他のサイトでも色々と話題になっていますね。

訴訟ということになってくるようですが、誰が訴訟の対象になるかが大きな問題だと思います。
訴えられるのは最初に診た病院なのか受け入れなかった病院か、受け入れた(死亡した)病院か。
「診療拒否」という言い方は間違いで「受入不能」と書くべきだという意見もありました。
確かにそうです。
「新生児を救ったことに対する感謝の言葉が何もない」というのもうなずけます。
今後の産科医療のあり方が問われる大きな出来事ですね。

以下のサイト参照しました。
http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.php
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_1377.html
2006/10/19 14:45  | URL | fuul>オオノさん #t50BOgd.[ 編集] |  ▲ top

- ■ 花いかださん -
出産は無事生まれて当たり前みたいなところありますが、本当に怖いです。
どんな人でもいつ急変するかわかりませんから。
無事に回復されてよかったですね♪

無責任な報道には腹が立ちますが、報道されることによるメリットもあります。
この出来事を教訓に産科医療が良い方向へ向かうことを願ってます。
2006/10/19 15:03  | URL | fuul>花いかださん #t50BOgd.[ 編集] |  ▲ top

- お久しぶりです -
fuulさんお久しぶりです。
この事件に関わらず産科は
いろいろ大変なことと思います。

マスコミの無知、いい加減な報道は最近少しマシになったかと
思っていましたがまだまだのようですね。

確かに今回の主治医の対応は
批判されてしかるべきだと思います。痙攣や意識消失に対して
当然するべき検査を行わなかったわけですから。全力を尽くした
とはいえないでしょう。ただ、その状態で受け入れを拒否した
病院をせめるのは全くのお門違いです。分娩中の妊婦がよくわからないけれど意識がないと
いわれて受け入れるにはよっぽど機能の整った病院でなければ無理と思います。

この症例もそうですが、専門外
だからといって分かりませんで
は済まされない時代になっています。医者はますます大変
ですね。
2006/10/22 23:09  | URL | まんぐうす #-[ 編集] |  ▲ top

- ■ まんぐうすさん -
お医者さまになられて3年ですね。
お元気でご活躍のことと思います。

ここ数年、産科では色んな問題がクローズアップしてきています。
潜在的にはあったことなんでしょうけど。
分娩難民なんて言葉もできました。
これを機会に産科医療がいい方向に向かってくれるといいのですが。
無駄に騒ぎたてれれるばかりでは現場の人間はたまりません。

医療事故は怖いです。
最善を尽くしてもなんともならないこともあります。
医師の責任は重大ですが、助産師の責任も大きく問われます。
私は数年前から訴訟のための賠償保険に入りました。(笑)

まんぐうす先生もお忙しいとは思いますが、身体に気をつけて頑張ってください♪
2006/10/23 14:58  | URL | fuul>まんぐうすさん #t50BOgd.[ 編集] |  ▲ top


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